会社でよく聞く「エイヤ」ってどういう意味?
会社でよく聞く「エイヤ」や「いってこい」などのおっさんビジネス用語。
慣れれば使いやすい言葉ですが、入社したては何を話しているのか全く理解できず、びっくりしたのを覚えています。
あなたはどれぐらい知っていますか?
- おっさんビジネス用語について、その意味と例文をご紹介します
おっさんビジネス用語とは
おっさんビジネス用語とは、主に平成初期から活躍してきたサラリーマンが使うことが多いとされる言葉の通称です。
独特な表現や、絶妙なニュアンスを端的に表現する便利な言葉も多く、整理してみると面白いものばかりです。
おっさんビジネス用語は、職場によってはまだまだ現役で使われています。
ちなみに、私たちの職場では、今回紹介するおっさんビジネス用語が飛び交っています。笑
クイズ感覚でチェックしてみてね
おっさんビジネス用語40選
「エイヤ」とは、力技やその場の勢いで、物事をこなしたり、決めること。
例えば、要件が明確でない時に概算見積もりの提示が必要の状況で「今回の見積もりはエイヤで出すしかないね」と言ったりします。
「いってこい」とは、利益と支出がほとんど同じで、損得ない状況(プラマイゼロ)のこと。
「今期はA案件は受注できたが、B案件をロストした。結局いってこいになってしまったな」という具合です。「いってこい」は命令文ではなく形容詞的な使い方をします。
「鉛筆なめなめ」とは、数値などのデータを操作し、帳尻が合うようにすること。
例えば、お客さんから見積もり内訳の提示を求められたが、ありのままを見せると不都合が生じる場合、「鉛筆なめなめするしかないな」と言ったりします。
「ペイする」とは、結果的に採算が取れるということ。
例えば、業務効率化ツールの導入をする場合、初期費用がかかります。しかし長期的に見れば、業務効率をすることで初期費用の元が取れ、「ペイできる」ことになります。
反対に、元が取れる見込みがない場合は、「ペイしない」ので導入を見送ることになります。
「ワイガヤ」とは、ワイワイガヤガヤ話し合うこと。
アイディア出しやディスカッションの際に「ワイガヤでいきましょう」と言ったりします。リラックスした雰囲気で、自由で活発な議論をしたい時に用います。
しかし、この掛け声で、実際にワイワイガヤガヤ議論が活発になることは稀です。。
「正直ベース」とは、本当のところ、実のところ、本音で言うと、という意味。
上司とキャリアプランについて話し合う際、「正直ベースで、今の仕事どう?」なんて聞かれたりします。
「お願いベース」とは、強要はしないができればお願いしたい、という意味。
「お願いベース」は「正直ベース」の派生語と思われます。
業務外の仕事をお願いする際、「お願いベースでしかないんだけど、飲み会の取りまとめお願いしても良い?」なんて言われたりします。
「握る」とは、合意する、約束する、ということ。
プロジェクトを進めていく際に「対応方針を顧客と握りました」と言ったりします。
「たたき」とは、素案、ドラフト、という意味。「たたき台」と言うこともあります。
「打ち合わせまでに、この資料のたたきを作っておいて」と指示があったりします。仕事を進める上で、たたきを作って議論のネタを準備することは重要です。
「交通整理」とは、情報やタスクなどを整理して、分かりやすくする、という意味。
特に障害対応などでは、課題やタスクが沢山出てきますので、「まずは交通整理から。手を動かすのは交通整理をしてから。」なんて言ったりします。
「キメの問題」とは、議論が出尽くしており、あとは選択するだけ、ということ。
優劣がはっきりしておらずやってみないと分からないときや、好みが分かれるときに、「どっちの方法を取るかは、キメの問題だよね」といった形で使います。
リーダーが決めたら、あとはみんながそれに向かって行動するだけです。
「ニワトリたまご」とは、どちらが先か分からない状態のこと。「卵が先か鶏が先か」の通称です。
卵から鶏が生まれたのか、鶏が卵を産んだのか、物事の始まりがどちらが先か誰にも分からない場合に使います。「ニワトリたまごの議論を続けても仕方ないね」という風に使います。
「n回目」とは、もうすでに何回も言っている、やっている、ということ。
数学でnと言うと、n=1,2,3…などの数字が入りますよね。n回目というと「その話はもう何回目?」といった揶揄的な表現です。この表現は、Twitterでもよく見かけます。
「蕎麦屋の出前」とは、当てにならないこと。催促されてから、あたかもすでにやっていたかのように振る舞うこと。
蕎麦屋で注文した出前が届かず、催促のための電話してみると「いま、出ました」と言われる状況になぞらえた表現です。タスクに対して適当な対応を取っている人に「蕎麦屋の出前みたいな対応だ」と言ったりします。
「よしなに」とは良い具合に、良いように、という意味。
「来週の資料、よしなに頼むよ」と上司からお願いされたりします。ただ、曖昧な表現のため、「よしなに」がどれぐらいの期待値なのかを確認することをオススメします。
「とはいえ」とは、…とは言っても、…とは言うものの、という意味。
日常会話でも「とはいえ」は使うかもしれませんが、おっさんビジネス用語の特徴はイントネーションです。通常「とは⤵︎いえ⤵︎」ですが、おっさんビジネス用語は「とは⤴︎いえ⤴︎」となります。
「為念」とは、念のため、と同義。
「これ、ためねん確認しておいてくれる?」と上司から言われたりします。
「小職(しょうしょく)」とは、一人称。自分自身をへりくだるときに使います。
会話の中ではなく、ビジネスメールで使用されます。「何かありましたら、小職までご連絡ください」などといった具合です。
その他、「弊社」をへりくだる際には、「手前ども」という表現も使います。
「ジャブを打つ」とは、頭出しする、打診する、という意味。
例えば、顧客に正式な見積もりを提示する前に、概算費用を電話等でお伝えしている状況は、「顧客に費用感をジャブ打ち済み」なんて表現したりします。
「前広に(まえびろに)」とは、あらかじめ、前もって、という意味。
事前準備が必要なタスクにして、「前広に準備を進めておきます」なんて言ったりします。
「箸にも棒にもかからない」とは、どうしようもない、手がづけられない、という意味。
どう頑張っても受注できない、ロストが確実になっている案件のことを「この案件は箸にも棒にもかからない」と表現したりします。
「一丁目一番地」とは、最優先事項という意味。
障害案件などを対応する際、「一丁目一番地は交通整理だ!」なんて言ったりします。
※「交通整理」は上述した「情報やタスクなどを整理して、分かりやすくする、という意味」です。
「がっちゃんこ」とは、二つ以上のものを一つに合体させること。
「これらの資料がっちゃんこしておいて」というのは、複数の資料を一つにまとめておいて、ということです。
また、複数の資料を一つにまとめることを、カタカナ英語で「マージする」とも言います。Merge(マージ)とは英語で合併する・併せるという意味です。
「ガワだけ」とは、外側だけ、アウトラインだけ、骨子だけ、ということ。
中身ではなく外側だけ、ということです。「とりあえず、この資料のガワだけ作っておいて」と言われたら、アウトラインを作っておいてということです。ただ、この依頼は曖昧な表現なので、どれぐらいの期待値なのかは確認したほうが良いです。
「いまいま」とは、暫定的に、とりあえず現時点では、という意味。
たった今という意味の「いまいま」は、ビジネスでは上記のような意味合いになります。「いまいまは〇〇の対応で手を打っておこう」なんて使ったりします。
「失念」とは、うっかり忘れること、ど忘れ、という意味。
何かタスクを忘れた際に、「失念しておりました」なんて言う方も多いです。「ど忘れしていました」と言う意味なのですが、「失念」という言葉を使うだけで、なんだかしっかりした表現に聞こえてしまう、便利な言葉です。(失念しないのが一番です)
「ガラガラポン」とは、白紙に戻す、最初からやり直す、という意味。
特に組織の人事に関連する場面で使われることが多いです。「人事のガラガラポンの結果、〇〇さんの部下になった」などと言った具合です。
「釈迦に説法(しゃかにせっぽう)」とは、重々承知かとは思いますが、という意味。
その道のエキスパートに説明する場合の枕詞として使います。例えば、ネットワーク担当者と話す時に「釈迦に説法かとは思いますが、〇〇部分のネットワークについても考慮も必要です」と言った具合です。
「30分一本勝負」とは、サクッと飲みに行こう、という意味。
飲み会(一次会など)の終わりに使う言葉です。「30分一本勝負で2軒目行こう!」と言ったります。「30分一本勝負」と言いつつも、大抵の場合は、30分だけ、一杯だけでは終わらないのがポイントです。笑
「ぶち込む」とは、入れる、連携する、投入すると同義です、
「データベースにデータを投入しておきました」を、おじさんSEは、「DB(データベース)にデータぶち込んどきました!」と言ったりします。少しやってる感が出ますが、意味は全く同じです。
「リャンメンで」とは、両面から、という意味です。
麻雀では両面をリャンメンと発音することに由来しています。
この案件を取るためには、現場担当の〇〇さんと、部長の××さんをリャンメンで攻める必要があるよね、といった具合です。
「人参ぶら下げる」とは、その先にあるご褒美やメリットを提示すること。
馬の鼻先に人参をぶら下げることで、馬がご褒美(人参)に向かって早く走るようになることをなぞらえた表現です。
例えば、営業部長に「この案件は小規模ですが、ぜひ提案するべきです!」と報告すると、「その先の人参は何?」「人参の太さを教えて?」と言われます。
このケースだと、「この案件は小規模だが、ここで取引を作っておくことで、1年後に控えている大型案件への参画チャンスが生まれます!」などと言えると、「うん、太い人参がぶら下がってるねえ」と部長も頷いてくれるでしょう。
「ドボンする」とは、失注する、とほぼ同義。
主に提案が顧客予算にはまらず失注する時に使われます。
例えば、顧客への見積もり提示前に、「これ、ドボンしない?大丈夫?」と発言するおじさんがいたり、失注報告の際に、「いや〜、ドボンでした。。」と言う具合で使います。
「下駄を履く」とは、実力以上のことを約束してしまうこと。
システム提案では、お客さんから「こういった機能を作りたいんだけど、できる?」ということをよく聞かれます。
できるかも分からないのに「出来ます!」と言い切ってしまうことは、後々のリスクになりますので、「下駄を履くのは良くないよ」と嗜められたりします。
「はしごを外す」とは、これまで聞いていた約束や前提を、覆られてしまうこと。
「1億円以下の値引きしてくれれば、御社に決めます」とお客さんが言ってくレたとします。
この状況で、約束通りの提案をしたのに、他社が採用されてしまった場合、「顧客にはしごを外された」となります。
「ダンする」とは、顧客が自社への発注を決定すること。
提案フェーズにおいて、「お客さんがダンしてくれるポイントは何だろう?」「この金額であればお客さんはダンしてくれるのかな?」と言った会話が繰り広げられます。
「ゴールシークで」とは、結論ありきで物事を考えること。
例えば、提案前に「顧客予算は1億円」という情報をキャッチしたので、その枠に収まるように9,800万円の提案を作ったとします。
社内から「この見積根拠は?」と聞かれた際、「顧客予算に、ゴールシークで見積もりました」というだけで、大体話は通じます。
「真水の」」とは、大部分、もしくは全てが自社の収益となる売上のこと
通常、企業が売上を上げるためには、それなりの原価がかかります。例えば、売上が1億あったとしても、7,000万の原価がかかっていれば、収益は3,000万円です。
一方、1億円を売り上げて、その大部分、もしくは全てが収益となる場合、「真水の1億円」と形容されます。企業にとってはかなり嬉しい話です。
「ありありで」とは、心を開いてぶっちゃけて話すこと
「もうこれ、隠しても仕方ないから、ありありで話すけどさ〜・・」というような感じで使われます。
「情報リーク」とは、あまり公になっていない情報を入手、もしくは共有すること
例えば、「〇〇さんがリークしてくれた情報によると、お客さんの××部長は今月いっぱいで異動になるらしい・・」 といった具合で、ちょっぴり秘匿性の高い情報に対して使われます。
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おっさんビジネス用語
まとめ
この記事では、おっさんビジネス用語をご紹介しました。
- おっさんビジネス用語
聞きなれない言葉も多く、慣れるまでは違和感があるかもしれませんが、絶妙なニュアンスを端的に表現する便利な言葉も多いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。