本当は残業したいのにできない…
働き方改革や残業規制が進み、残業時間に対して目線が厳しくなっている企業が増えています。
その一方で、
- 本当はもっと残業代を稼ぎたい…!
- もっとバリバリ働きたい!
- 残業しないと業務が終わらない…
など、残業できないことに不満を持っている人も、少なくないです。
この記事では、残業したいのにできない場合の対処法をまとめました。
残業したいのにできない:
残業規制が厳しくなっている背景
日本の労働文化には長らく「残業=偉い」という風潮が存在してきました。
それは、
- 深夜まで働くこと
- 休日を返上してオフィスで過ごすこと
が
- 頑張って仕事に取り組んでいる
- 長く働いて優秀だ
と扱われてきたからです。
この価値観は、現代の働き方とは相容れないものになっています。
残業が評価される時代ではなくなってきているのです。
その理由を下記にご紹介します。
昔は、決まった作業をどれだけこなすかの時代だったので、作業時間とアウトプットはある程度比例しました。
しかし、現代のビジネスはそこまで単純ではありません。
変化が激しいビジネス環境の中で成果を出すには、決まったことをやるだけでなく、
- どうすれば成果が出るかを考える
- 一つ一つのアクションに創意工夫をする
- 優先順位をつけた上で仕事を効率的にこなす
といった姿勢が求められます。
また、長時間労働や残業が「努力」として評価されていた時代とは異なり、現在は明確に「成果」が求められます。
このような世界では、アウトプットは仕事の量ではなく、プロセスや質に比例します。
つまり、生産性が評価されるというわけです。
生産性が求められる時代において、
- 家族や友人との時間
- 自分の趣味の時間
- 学びの時間
など、仕事以外の時間も重要です。
健全なメンタルヘルスや、仕事との適切な距離感が、優れたアイデアやモチベーションを生みます。
また、現代では適切なワークライフバランスを提供することが、従業員だけでなく企業にもメリットがあります。
下記のような観点から、残業前提の働き方を続けることは、企業にとっても危険なことです。
- 従業員の幸福感と生産性
ワークライフバランスが良好な環境では、従業員の満足度や幸福感が高まります。
心身の健康を維持でき、ストレスが蓄積しにくいため、仕事の生産性や創造性が向上します。
この結果、企業全体の業績やイノベーションも促進されることが期待されます。 - 優れた人材の確保
優れたワークライフバランスを提供する企業は、多くの人にとって魅力的な選択肢となります。
これにより、才能ある人材を引き寄せ、企業の競争力強化につながります。
一昔前は、仕事とは単なる生計を立てる手段ではなく、
- 生活そのものや自己のアイデンティティ
- 社会的な立場や評価
など、人生の中核を占める家族のようなものでした。
また、サラリーマンとして目の前の仕事に全力投球していれば、会社がキャリアを用意してくれました。
いわゆる“終身雇用”というやつです
しかしながら、変化の激しい現代においては、会社は一生ものではありません。
一生、不自由なく暮らしていけるキャリアを自分でデザインする必要があります。
そのためには転職、副業など多様な選択肢が生まれてきています。
キャリア形成はあなたの意思次第というわけです。
これらの時代的な背景を抑えながら、「残業したいのにできない」という不満に対して、どんな対応が取れるのか考えてみましょう。
残業したいのにできない場合の対処法
上述した背景から、現代の職場では「残業したいのにできない」という状況が増えています。
残業を希望する理由は様々ですが、主に以下の三つが挙げられます。
- 残業しないと仕事が終わらない
- 残業代で稼ぎたい
- 今のうちに色々経験を積み、スキルアップしたい
それぞれのパターンに対して対処法をご紹介します。
日々の業務量が多く、時間内にすべての仕事を終えるのが難しいといったパターンです。
「残業しないと仕事が終わらない、でも残業ができない」といった方は、周りの生産性に対する期待値と、実際の生産性が乖離している可能性があります。
「このくらいの業務量であれば、このくらいの時間内に作業が終わるだろう」と想定されている以上に、時間がかかってしまっていることが考えれます。
もちろん単純に業務量が多いことが原因かもしれませんが、自分の仕事の進め方に原因があるかもしれません。
まずは仕事の進め方を見直し、生産性を上げる工夫をしましょう!
業務の生産性を上げるには、タイムマネジメントのスキルを磨くことが、有効なアプローチの一つです。
タイムマネジメントのスキルは向上には、タスクにかかった時間の予実管理がオススメです。
- タスクにかかる時間の見積もりを行う
- 実際にどれぐらい時間がかかったかの実績をとる
これを行っていくと、自分がこのタスクにどのくらいの時間がかかるのか、少しずつ感覚が掴めるようになってきます。
1日のスケジュールを管理し残業を減らすには、まずは各タスクの所要時間を知ることから!
また、スキマ時間の活用もオススメ。
忙しい忙しいと言っていつつ、電車などでの移動時間はボーっとしていませんか?
- チャットを返信する
- 知識のインプットに当てる
- 資料構成を考える
など、できることは沢山あります。
時間をフル活用し、どんどん仕事を片付けていきましょう。
小さいタスクでもチリツモでどんどん時間は奪われていきます。
タスク1つ1つをいかに素早く終わらせるかを考えることも重要です。
下記のような業務効率化ツールの活用を検討してみましょう。
- タスク管理ツール
- コミュニケーションツール
- オートメーションツール
実は食わず嫌いをしているだけで、有効活用できるツールが周辺に転がっているかもしれません。
最近では、ChatGPTも注目されています。
上手く使いこなせばタスクの所要時間が全く変わってくるため、こういったツールはどんどん触っていくことをオススメします。
ChatGPTの業務の活用案は下記の記事で紹介しています。
単純に業務量が多い場合は、チーム内の役割分担の見直しが必要です。
特に、1人で仕事を抱えてしまっている場合は、要注意。
優秀な社員こそ、タスクを抱えがちな傾向があります。
- 自分がやったほうが早く終わると思い、タスクをやってしまう
- 周りの人から信頼されているため、タスクを任させる
- 細かいことに気づくため、どんどんタスクを生んでしまう
というケースです。
そういった場合は、上司と相談して
- 役割を他の人に渡す
- サポートのメンバーをつけてもらう
などの対応をとりましょう。
自分がやらなくても会社は回るとして、もう少し「自分中心」になって考えて良いのです。
時には他の人に協力を求めながら、適切な役割分担を行うことが重要です。
そういった意味でも、他人に任せられる仕事はどんどん振っていきましょう。
経済的な理由から、残業で収入を増やしたいというパターンもあるでしょう。
特に若手のうちは、手取りの額面はそんなに多くないため、残業代があるのとないのでは、生活の豊さが大きく変わってきます。
残業代があることで、
- 贅沢なお買い物ができる
- 休日の楽しみが増える
- 貯金に回せる
と感じでいる方も少なくないでしょう。
残業代で稼ぐことは短期的な解決策としては有効です。
一方、長期的な視点で稼ぐ力を高めるためのスキルアップや、健康、生活の質を考慮することが重要です。
つい短期的に考えがちですが、一度立ち止まって、長期的な目線で考えてみましょう!
スキルを磨き、人材価値を高めることで、中長期的には収入増加につながります。
これまで残業していた時間を、新しいスキルや知識の習得の時間に充てましょう。
例えば、
- 資格取得
- 研修・セミナー参加
- オンラインコース受講
などがスキルアップの方法としてあります。
短期的な収入アップには繋がりませんが、将来的にはキャリアの幅が広がり、昇進や昇給のチャンスが増える可能性があります。
収入アップという意味では、副業を始めることも一つの選択肢です。
本業以外で収入源を確保することで、経済的な安定を図ることができます。
また、本業以外のスキル習得も見込まれるため、キャリアアップにも繋がります。
例えば、
- 本業のスキルを活かした副業(プログラミングなど)
- 趣味を活かした副業(写真撮影、動画編集、デザインなど)
といった副業が挙げられます。
最近では、副業は本業へのシナジー効果もあると、副業を解禁する企業がどんどん増えています。
本業に支障をきたさないよう、時間管理や会社の規定を遵守する必要がありますが、収入アップの対処法としては有効な手段です。
本業の収入を上げていきたいという場合は、より高い給与や条件の良い職場への転職を通じて、収入を増やすことを検討しましょう。
給与のベースが低い水準の企業で、収入アップを狙うのは、正直至難の業です。
勤務する企業が儲かっていないことには、個人の頑張りにより給与を上げるのは困難。
世の中には、給与水準が高い業界・企業がありますので、そういった業界・企業に転職しましょう。
より給与の高い業界や職種を選ぶことで、ゆとりのある暮らしを送ることが可能です。
キャリアの初期段階で、多くの経験を積み、スキルを高めたいといったパターンもあるでしょう。
本当はいろんな業務をやりたいのに、残業規制があるゆえに、時間切れがきてしまう…と、もどかしい気持ちになりますよね。
特に今働き盛りの世代の先輩は、残業規制がなかった頃にバリバリ働いていた人が活躍しています。
自分はそういう働き方ができないことにも不満を感じやすいです。
しかしながら、本業での経験だけがスキルアップとは限りません。
本業の時間以外にもスキルアップができる機会は豊富にあります。
本業以外の時間を有効活用しながら、着実にスキルアップすることをオススメします。
着々とスキルを蓄えている人と、そうでない人では、数年後の差は明らかです!
会社で働くことだけがスキルアップではありません。
現在は、オンラインセミナーやスクールなど、本業以外でも学習機会は多くあります。
また、会社の外から学ぶことは、同僚が持っていない知見やスキルを獲得する絶好のチャンスです。
同僚と差をつけることにも繋がります。
また、若手のうちから積極的に外に学びを得ている人は多くないため、一目置かれる存在になるでしょう。
数ある外部サービスの中で、特にオススメはキャリアコーチングの受講です!
近年、20代や30代を中心に、キャリアアップのためにキャリアコーチングを利用する人が増えています。
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そういったサービスを活用しながら知識・スキルを習得することで、将来的にはより良い仕事の機会や昇給、昇進の可能性が高まります。
キャリアアップとして、副業を始めることも一つの選択肢です。
副業を通じて、異なる環境や分野での経験を積み、スキルを拡充することができます。
例えば、
- 本業のスキルを活かした副業(プログラミングなど)
- 自分のなりたいキャリアに向けた副業(コーチング、マネジメントなど)
といった副業が挙げられます。
将来的には副業を本業にしたり、本業との相乗効果を生むこともできます。
キャリアアップしながら収入アップも見込めるため、嬉しいですね。
異なる職場環境や新しい職種への転職により、幅広い経験を積み、スキルアップを目指すことも選択肢の一つです。
任せてもらえる範囲や裁量権は、業界・企業によって大きく異なります。
上昇志向のあるあなたは、裁量が大きい業界・企業が合っているのかもしれません。
また、新しい職場での経験は、自身のキャリアに新たな価値をもたらし、スキルの幅を広げます。
残業したいのにできない:
まとめ
今回は、残業したいのにできない場合の対処法についてまとめました。
残業したいという気持ちは、仕事への熱意や向上心から来るものです。
しかし、長時間労働が中長期的に健康や生活の質に悪影響を及ぼすこともあります。
自分がなぜ残業をしたいのか、目的をはっきりさせ、効率的かつ健康的な手段を見つけましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。